人気シリーズの始まり「魔術士オーフェンはぐれ旅 我が呼び声に応えよ獣」

人気のオーフェンシリーズ、その記念すべき一作目です。

秋田禎信先生著。

主人公のオーフェンは、二十歳の青年。かつては魔術士学校の最エリートでしたが、ある理由から組織を脱退。今は下町の宿屋に居候し、モグリの金貸しに身をやつしている身。

とは言え彼には、ある悲願がありました。

顧客(?)のロクデナシ、ボルカンの口車に乗り、結婚詐欺の片棒を担がされたオーフェン。彼はお見合い相手の屋敷で、長い間探し続けた怪物と遭遇します。相手は、魔術の失敗で異形の姿になった義姉・アザリー。

オーフェンが故郷を捨ててまで、探し続けた存在でした。

アザリーが探しているのは、元の姿に戻る為のアイテム「バルトアンデルスの剣」。

組織の恥である彼女を抹殺する為に現れたのは、かつての師や友。

アザリーを守り、元の姿に戻す為に、オーフェンは独自に動き始めます。

相棒は、お見合い相手の妹・クリーオウや、ボルカン兄弟。

敵対した師や同級生への、複雑な感情。

最強の魔術士である師・チャイルドマンを出し抜いて、アザリーを救うことが出来るのか?

敵対する側だと思っていた、チャイルドマンの真意が明かされるラストには驚愕です。

そして、読書もオーフェンも気付かなかった、ある真実が明かされる時、物語が全く違う見え方をするのでした。

謎解き、ミステリーの味わいと、魔術が混在する、独特の雰囲気の作品です。

やりきれない真相の後に訪れる旅立ちの場面は、新たな希望が感じられて、とても爽やかです。

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