第一部ラスト「魔術士オーフェンはぐれ旅 我が神に弓引け背約者(下)」

オーフェンも、もう十冊目。今回は第一部の終わりとあり、盛りだくさんです。

クオの銃に撃たれ、地底湖に落下したオーフェン。

姉アザリーはクリーオウ達を逃がし、湖に飛び込みます。

意識の無い弟を救い、湖の傍でつかの間、姉弟の時間を過ごす二人。殺人を犯したオーフェンが魔術を使えなくなったのは、自分が姉を殺す可能性に怯えているから。亡き死が彼を鍛えたのは、いざという時にアザリーを殺させる為では、という疑いを捨てられないからでした。

そのままクオ、そして教主ラモニロックと対峙する姉弟。

魔術が使えないオーフェンと、ダメージを追ったアザリー。目の前で姉がボロボロになるのを見ながら絶望した、その時……オーフェンのスランプを破ったのは、意外なあの人物でした。

いつもの自分を取り戻した彼は、アザリーを癒し、クオを追い詰めていきます。久々の「らしい」姿が痛快で、ニヤリとします。

クリーオウやマジク、サルア達も合流したその時、クオが破滅の引き金を引いてしまいます。

ダメージを受けた始祖魔術士は、女神の侵入を防げない。

破滅を食い止める為に肉体を捨てる、というアザリーを、止めようと走るオーフェン。その時彼は、師が自分にさせたかったのは「最愛の相手を止める」ことだった、と理解します。

最愛の母を止められなかった師、姉を止められなかったオーフェン。

彼は今度こそ、アザリーを止めることが出来るのか。

絶望と、わずかな希望。

またオーフェンの、姉を探す旅が始まります。

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