シリーズ五作目「魔術士オーフェンはぐれ旅 我が過去を消せ暗殺者」

オーフェンシリーズの五作目。

今回は、主人公の故郷を舞台に、彼の過去が立ち塞がります。それも、比喩ではなく。

オーフェンの故郷、タフレム市に足を踏み入れた一行。

そこで、謎の敵に襲撃を受けます。敵は、五年前の「キリランシェロ」と名乗っていたオーフェンに、そっくり。姿形も、声も、磨き抜かれた暗殺技術も……。

過去の自分そっくりの敵に対峙して、動揺するオーフェン。

そこへ現れたのは、彼のもう一人の姉・レティシャ。

オーフェンは彼女から、キリランシェロと名乗る暗殺者が、「塔」の長老を殺して回っている、と聞きます。

塔とは、魔術士養成学校の最高峰であり、主人公の古巣でもある「牙の塔」。

偽キリランシェロの正体と目的は、一体何なのか。

クリーオウを人質にとられ、キリランシェロの呼び出しに応じたオーフェン。

そこは、今は亡き師・チャイルドマンの屋敷でした。

最盛期の力を持つ自分と対峙して、倒すことを決意したオーフェン。無人の屋敷で死力を尽くした戦いが終わった時、現れたのは、二度と会わないハズの人物でした……。

なぜ優れた技術を持ちながら、オーフェンが殺人を犯すことを異常に恐れるのか。その理由が、明らかになります。

意外な人物との再会で、またしてもオーフェンの、家族を追う旅が始まります。

亡きチャイルドマンの思惑など、まだまだ謎もたくさん。

意外にナイーブな心を持つオーフェンが、過去、そして現在と対峙して、乗り越える姿に打たれます。青さと不完全さが、彼の最大の魅力と言えるでしょう。

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